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ノーマルな弦交換
日曜の昼下がり、食後のまったりとした空気が漂うオフィスでふとギターを手にしてみると…(仕事中なのに)

弦がさびている! 弦がさびるとチョーキングもしづらいし、チューニングも合いにくい。音もコモっていてホントいや。なんならフレットにも悪影響があるらしい。
じゃあ弦交換でもしますかね。

ネック枕を用意して、いつもどおりフレットの掃除と指板のメンテナンスも済ませます。
LPタイプのギターはテールピースに弦をすべて通してからセットすると、時間も短縮できるので、ワタクシはいつもこんな感じ。

さあ弦を張りますかね。弦の巻き数分くらいを目安に余裕を持たせて、ペグに弦を通します。ペグのところでクイっと弦を曲げた後、こうして余らせた分を右手で支えながら左手で巻いていくのです。
「近大 あなたと、わたしと、段ボールチーム “KMG-1D”」登場
「こんなん使ってみませんか?」と、弦交換を始めたワタクシに声をかけてきた、当社商品開発課のG氏。

手に持っていたのは段ボール。これが¥300らしい。
いやいや、今弦交換しているので邪魔しないでもらえませんか? 食後のまったり空気の中、サクっと弦交換してギターを弾きたいんですよ、こっちは。(仕事中だけど。)
するとG氏、「よーく見てごらんなさい」(・∀・)ニヤニヤ

…
普通の段ボールでしょ?
おや? 何か切れ目が入ってますな。 切れ目に沿って切り取ってみましょ。
ハサミやカッターは要りませんね、しっかりカットされているので。

こんなパーツが取れました。
折り目に沿って上の方の段ボールを組み立ててみると…

うん。箱。
…

ネック枕ね。
いや、Gさん、ネック枕なら使ってましたよ? 別に間に合ってるんですけど!

「じゃあこっちのパーツは?」とG氏。
おまけ? 飾り?

G氏「こうするのだよ」
なんスかそれ?

G氏「ここにこうやって弦を全部通してごらんなさいよ」
はあ。

こんな感じっスか?

ペグにも弦を通してクイっと曲げたところで、ワタクシ分かっちゃいました! そういう事ですね、Gさん! 右手の替りっスね!

さっきこんな風に苦労してた右手の!

さっそく巻きますよ。まず6弦から。

巻き始めると弦がニョインと段ボールの溝を伝って下がってくるのです。

どんどんと下がってきます。

おほぉー! これ楽しー!! 右手も楽だし。 ナットの溝にちゃんと弦を乗せるのを忘れずに。
さあ次行ってみましょ。

この弦がニョイーンと下がってくる感じ、クセになりそう。
全部巻き終えるとこう。

なんて楽なんだ! Gさんありがとう!!

サクサク弦交換できたよ!!
これはアイデア商品ですな。
でもこれが¥300てことは、こうやって使うためには毎回弦代+¥300かかるってこと?
G氏「これ1枚で3~4回は使えるんですわ。大してヘタッてないっしょ、その段ボール」
たしかに! まだまだ使えそう。これもらっていいですか? え? ダメ? 製品サンプルだから? 自慢しにきただけですか? ヤな感じですね、Gさん。
「気付いたらめっちゃ簡単に弦の張り替えが終わってるくん」とは?

メーカー希望小売価格:オープンプライス
販売価格(税抜)¥278 (税込 ¥300)
JAN:4514812097128
発売日:4月29日(土)
「近大 あなたと、わたしと、段ボールチーム “KMG-1D”」はStudent Innovation College(通称Sカレ)から生まれた製品。A4サイズ段ボール“aSHEET” を使い、「接着剤などを使わずに組み立てられる」というレギュレーションの中で近畿大学学生によって開発されました。「ギター初心者が弦を交換する際の不便なことを解消するツール」をコンセプトに生まれたため、
- 工具や接着剤などなしでユーザー自身で組み立て可能
- 「ギターネック枕」と「適度な弦の巻きしろを作る」の二役
と、初心者が弦交換で苦労しそうなポイントが押さえられています。
二十ウン年間ギターの弦交換をしてきたので、右手の形はもう体が覚えていて素早く弦交換できますが、確かに二十ウン年前は四苦八苦していた記憶がよみがえってきました。
これはぜひオススメしたい逸品!
ということで無事にG氏のデスクからワタクシのデスクに(こっそり)やってきた「気付いたらめっちゃ簡単に弦の張り替えが終わってるくん」。おかえり♥
※作業中は気づかなかったのですが、説明書をよく見てみると、ネック枕側の上部両側は折り返して上記画像のようにするのが正しいのですね。うっかりしていました。
たしかにこの方がスッキリしててイケてます。