「海外のパッケージ素材のように毛羽立っている感じの紙はないですか?」
「毛羽立っている味わいのあるダンボールはないですか?」
いずれも、デザイナーさんからたまにいただく問い合わせです。
ですが、国産の全てがフラット漉き(すき)なんですね。
つまり表面をフラットに、平滑にしているんです。
印刷がのりやすいように、印刷機を通りやすいように、抜き加工がしやすいように、
という「加工工程優先」のためらしいです。
ところが、海外の場合は技術的なことなのか、わざわざなのかは別として、
毛羽立っています。こちらは「ラフ漉き」というそうです。
そう!デザイナーさんとしては、この「ラフ漉き」を使いたい!
でも、手に入りにくい……。
そこで朗報!
日本紙交易さんが取り扱っている、全層カラー抄きのリサイクル板紙「Les Naturals(レ ナチュラル)」をご紹介します!
大阪産業創造館で開催された「紙加工技術展2018」にも出展されたこのLes Naturals(レ ナチュラル)。断面が見える貼箱やバインダー、ファイルといった用途の提案もされました。
このように、紙の断面にも色が付いていて、とても綺麗です。
製造元は、1927年に創業したフランスの板紙メーカー、Cartonnerie Jean社。100%古紙由来の環境にやさしい板紙です。色はオレンジ、オリーブ、ルビー(赤)、サファイア(青)など、とにかく美しい!
色、風合い共に国内産にはなかったものです。
鮮やかな色板紙でインパクトを出したり、自然な質感でナチュラルっぽさを出したり。
デザイナーさんにとっては選択肢が増えて、パッケージデザインの幅が広がりそうですね!
さてさて、ところ変わって……。
先日ベトナムに出張の際、今、ベトナムで人気のチョコレート店「MAROU」に行ってきました。
「MAROU」は日系フランス人のサミュエルさんと、アメリカの広告代理店で仕事をしていた(出身はフランス)ヴィンセントさんの2人によってつくられたチョコレートブランド。
チョコレートは全て店舗で製造されているそうです。
ここで、とてもステキなパッケージに遭遇。
思わず箱欲しさにチョコを買ってしまいました(笑)
どの紙も独特の風合いがありますね。
カラフルなパッケージデザインは、見ているだけでワクワクしてきます。
ただ並べているだけでも、インスタ映えしそうですよね!
海外のパッケージを参考に、自社のパッケージを見直してみてはいかがでしょうか?